五箇山谷の咲桜。
4月18
かなりの強風に加えてしっかりとした雨。
雪代もひと段落したのでまとまった雨だったが増水の心配はさしてしてなかった。
が、眠気を抑えてようやく視界に入ってきた川は想像に反する増水。
さらに追い討ちをかけるような濁り。
岩魚には逆に良い水量と濁り…と無理矢理言い聞かせてポイントにルアーを撃ち返すが、本音じゃ「こんな状況で喰ってきたらスゲーわ」って思いながらヤッテルんで、まあ釣りが雑だこと。集中力が切れるのも時間の問題。
そのうち一時持ちこたえていた空も本降りになり、上流からの強風でラインが取られ全くコントロール不能になりC&Rエリアで5投ほど流して敢え無く納竿。
この時点でまだ8時ちょっと前。
川を替えたところで状況が好転するとは思ってなかったけど、久しぶりに庄川を見てみたかったので、釣りをするしないは別として、ゆっくりと南砺方面へ。とは言うもののかなりの移動距離…。
庄川本流に着いたのが10時だったか11時ぐらいだったかで、確かに風は先の川よりもかなりの強風だったが、流れには濁りも無く水量も問題ナシ。
もともとガッツリ釣りする気もなかったので、数投して魚っ気無いようなら辞めよう…ぐらいのテンションでダラダラと準備。
とにかく寒い。4月中旬の寒波は幾度と経験して来たのでさして驚きもないけど、今回の寒さは異例。
と言ってる内に隣の山筋から凄い唸りが聞こえて来たかと思った直後に、その場に固まってしまうくらいの雹爆撃。
わかりにくいけど凄い降ってます。
流石にこりゃ無理と思いつつもすでに準備は完了していたので、渋々とウェーディング開始。
状況が状況だけにミノーを追うほど活性が高いはずもなく、守りの攻め的に、ノーザンバイト(スプーン)の11gを遠投。
ここでボトムを取るために底取りしてしまうとかなりレスポンスを得るまでのロスが出てしまうので、着水と同時にベールを返し、糸ふけを取った直後から強目のジャークで魚を寄せて、浮きすぎないスピードでリトリーブ開始。
と、1投目の回収から15cmほどのヤマメの追いがあった。
小さい魚が動けてるなら、川全体の活性は高いかも?
そう思い「近距離」を「広範囲」に激しめのアクションに早巻きで攻め始めた3投目?だったか。
半分ほど回収したあたり。
ムン!とルアーを押さえ込むようなバイト。
ん?と思いゆっくりと竿を溜め、訊き合わせてみると、前回釣った50アップのレインボーと酷似した引き。
途中幾度かドラグを引き出すような怪しく鋭い突っ込みがあったのだが、魚を見るまではてっきりワイルドレインボーだと思っていた。
が、魚を寄せて見るとあらまあビツクリ。
ほんの2m先でヒラ打つ魚姿はヤマメじゃありませんか?
しかも40アップのスーパーヤマメ。
5回ほど足元で突っ込まれてヤキモキしたけど無事ランディング。
傷一つ、ヒレもピンピンな本流山女魚。
山女魚?? いや山女魚にしちゃ時期が早すぎる。しかもこのサイズ。
落ち着いてよくよく見るとツマグロ。
ああ、サクラね。今年は庄川上流、荘川水系、御母衣とサクラマスが調子良いとは聞いていたんで気持ち的にはしっくりくる。
でもこのクオリティフィッシュ。
45cmの五箇山桜。
このフィールドにこれだけの魚が居た…って事に感動。そして新しい釣りを発見した部分での期待感。
体感的にも精神的にもかなり厳しい一日だったがこの1匹の魚で全てが報われた。
正直、荘川水系のサクラマスにはかなり惹かれていたのだが、ホームのサクラも咲かせてみる価値は大いにある。
また楽しみが増えた。