gun grip bum

稀代のトリガー愛好家です。

JACK GAUDI 。

 

5月11日。

  

連休明けからの2度目の本流。

 

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いつものポイント。水量は、漁協のHPもチェックすらしていないが、ヤマカンで平水やや高め…を予想。

 

さして期待もせず到着。

 

平水やや高め。現状的にビンゴ。 そりゃそうだ。通い倒してるからね。

 

でも釣れないんだな。これが。

 

 

水量がどうとか、天気がどうとか、関係のないトコで魚の活性はアガッてる。

 

わからんけどね。 わからんけど、それだけはわかる。

 

ヒゲナガもバンバン飛んでる。ワンドの岸際にはチギョが列をなしてる。

桜に変わり藤の花もチラホラ咲きはじめてる。


春の終わり。

 

単純に「そういう事」なんだろーな。

全てはタイミング次第。パターンとかメソッドとかは別の話。

 

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とにかく今日は平日なんで貸し切り状態。

 

いつもならオイシイトコロは最後にたっぷりと楽しむ派なんだけど、午後からは仕事だし、サッサとケリつけて帰って寝たかったので、いきなり核心部へ超一軍のノーザンバイト15.3g(グリーンシーマ)をブチ込む。

 

シャくる。

 

コロがす。

 

ハネる。

 

スベらす。

 

ギラつかせる…が、完全なる「無」。

 

いやいやいや、エネルギーほとばしる、怖いもんナシの少年サイズの魚ぐらい飛び出してきてもよくねーか!?

マジ、逆に魚っ気無い意味がワカラン。

とは言え、頭抱え、腕組んでストレス溜めても何もならんしな。

 

一旦この川から離れて、ホーム替えすっか…とも考える。

 

もうひと通りの手を尽くすと、途端に迷路の中で濃霧に襲われるのは昔からの悪い癖。

ミエナイ、キコエナイ、カンジナイってか。

 

白旗モードのまま、ルアーを外し、ボックスに入れる。

 

 

 

…ボト。

 

 

 

 

ちょうどボックスにルアーをしまう際に、指に他のルアーの鈎が引っかかり、ボックスから飛び出した。

 

結構よくある事なんで川に立ち込む時には注意してるんだけど、興奮したりボーッとしてるとソレを忘れてボチャン…てやっちゃうんだよね。

 

落ちたのはジャックガウディのオレンジゴールド。

 

あんまり赤系は使わないんだけど、なんかクラッシック調のデザインに惹かれて思わずポチったジク。

 

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もともとの用途はレイクショアジギングで使うルアーなんだけど本流で使うのもアリかなって前々から思ってた。

 

ボトムを取りながらスライドフォール&ドリフトする事が出来ればかなり使えるルアーになるかなと。 ミノーやスプーンじゃ作れない軌道。

 

試しに一投。

 

強烈な流れに差し込むようにキャスト。

 

流れに乗せながら、軽くリフト&フォール。

 

おや?意外にイケるんじゃない?

 

…と調子に乗っての3投目。

 

本来なら流れに引っ張られたジクに追従するはずのラインが、ピタッっと止まる。

おい… 根掛かりかよっ! 調子乗りすぎた! くぅぅ。

店にも最後の1本だったオレンジゴールド。 …やってもうた。

ダメ元で引っ張る。流れに取られる。引っ張る。流れに取られる。

 

流れに取られる。流れに取られる??

 

おい…なんか動いてないかい?

 

明らかにラインがナニモノカに引っ張られ流れを横切ってる。

 

今使っているザウルスの「ユーイフィクツ 86H」は決して弱い竿じゃないが、結構エグくベントしてる。

ラインシステムもPE0.8、リーダー14lbと競り負けるような糸を巻いてないし、根掛かり上等!で引き倒す。

流心脇で真っ赤でメタリックな巨魚がもんどりうってる。

 

魚?! 錦鯉のスレ?!?!

 

早いとこ回収して次のポイントへ移動したいんですけど…。

そう思いながら強引に引き寄せるがコレがしぶとくなかなか寄らない。

なんとか流心を切ったトコロで改めて魚体を見ると、赤味がかったシルバーの大魚が懸命に流心へ逃げ込もうと身体全体をくねらせている。

 

デカいレインボー??

 

想像で確信すると急に緊張感が膨張し始めて、一旦ドラグを緩め気持ちを仕切り直した。

 

ヤベーヤツ掛かったわ…。

 

一旦仕切り直せた後は、そこまでの焦りも治まり、冷静に魚の追撃に合わせてラインを送り込む事もでき、また魚が一旦止まった際には慎重に巻き寄せる事も出来た。

 

時には終始強引なファイトも必要だが、しっかりと魚に合わせ「いなす」コトも確実に魚を捕る為には必要なスキル。

 

ユックリと寄ってきた魚はナント…目測でも完全に60cmを超すような大きさのブラウン。

 

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デカい。改めて眺めると60cmを超えた鱒は、迫力とその存在感で数字を超えた部分でのサイズ感がある。

 

わたしを睨みつけるその眼は獣のソレ。 ヤバイね。

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つうか鈎…よう持ったよな…

 

とりあえず抜けんようなトコ刺さってるけど、いつ曲がってもおかしくなかった。

あぶねー。 次からは太軸にしよ…

 

とにかくデカい。ヤバイサイズ。 鈎を外す手が震える。

 

ファイトの最中より、獲った後のがドキドキする。

 

改めて計測すると70cmジャスト。

 

鱒釣り始めてからの自己新。勿論、ブラウンのレコードサイズでもある。

 

「狩られた虎は眼を閉じた後も牙を剥き続けた」

 

…どっかの国の昔のコトバ。

 

 

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解禁から結構ココ、この瀬に絞って通い倒した。

 

それでも全く気配も無かった。 でも通った。感だけでモチベーションをキープさせてたようなもの。

 

ほんと紙一重なんだろうね。タイミングっていうか、結果的に鈎が掛かって、さらに獲れる事ができるって事は紙一重のタイミング。多くのすれ違い。

 

ただ確実に分かったって事は、キープフィッシング…モチベーションを保ち続け、通い続け、その確率を上げるって事。

 

 

情熱を持ち続けることなんだよね。